転職をする前に、そのデメリットについても知っておかなくてはなりません。キャリアアップのために仕事をかえるのであれば、なにも問題はないでしょう。しかし、給料が逆に下がってしまう場合には、それに納得ができるだけの理由が必要になります。また、給料が上がったとしてもそれが残業によるものなら、キャリアアップをしたとは言えないでしょう。長期的なキャリア形成についてじっくりと考えて、メリットがあることを確認しておきましょう。
理由についても重要になります。現在の職場で人間関係がうまくいかないというのが理由なら、次の職場でも同じようにうまくいかない可能性があります。ただの「甘え」から来るものであるというケースもあります。公務員の人や大企業勤務の人などが中小企業で働いてみたら、それまでの職場がいかに温室だったのかということに気がついたという体験談もよく語られています。
次の仕事が決まってから退職をするのか、それとも先に退職をしてしまうのかという問題もあります。自己都合で退職をしたら失業給付を受けるためには3ヶ月の待機期間が発生してしまいます。基本的には、次の仕事が決まってから退職をするべきです。体力的にきつい、病気になっている可能性がある場合などには、退職をする前に病院で診断を受けておきましょう。傷病手当や障害年金などがもられる可能性もあります。退職をした後に病院で診断を受けて、病気認定がされたとしても、傷病手当や障害年金はもらえなくなる可能性が高いです。
また、体力的な問題や、病気が原因であるならば、失業給付で3ヶ月の待機期間をなしにしてもらえる可能性もあります。退職をする前に医師の診断を受けるということは重要なので、覚えておきましょう。