安定した地位や収入が魅力で医学部受験、つまり医師になりたいという若者は多いようです。なんとも発想が貧困ではありますが、これが現実なのでしょうね。たくさんの命を救いたいというよりも、自分の生活が一番大事ということですから。まあ、否定は特にしませんが、そういう時代なのでしょう。とりあえず、「医師」と一括りに言っても医師は2種類に分かれます。
【 臨床医 】
病院や診療所に勤務して、直接、診察や治療を行います。いわゆる私たちが言うところの「お医者さん」です。来院した患者さんの診療を行い、適切な処置や薬の処方を指示します。症状によっては、何度か通院してもらいその経過を見ながら病気療養・完治を目指します。自分のいる病院で対応できない場合は、それを対応できる大きな病院へ紹介状を書いて回すのもお仕事の一つです。おもに、内科医・外科医といますが、内科医ならば発見した病気は投薬治療を中心に治療に当たります。専門性が細かく分かれるのも特徴です。それから外科は診療以外には手術を行います。だいたい、ドラマの題材になるのはこちらの外科医ではないでしょうか。
【 研究医 】
分かりやすいのがiPS細胞で有名な山中伸弥教授です。テレビなどでよく見かける山中先生ですが、診察している姿を見たことはありませんよね。このように研究医は、大学や研究機関に所属し、研究をすることが仕事になるため、直接、患者と接する機会はありません。すなわち、研究医とは研究職のことになります。まだまだ治療方法が確立していない病気の研究を実験や検査などをすることで進めていきます。
どちらを目指すのかは医学部受験時に決めておく必要はありませんが、最終的にはどちらかしか選べません。ただ、安定した収入を求めて医師になりたいのであれば、関西の大学に進学するといいでしょうね。実は日本の医療現場は「西高東低」などと言われるように、西の方が提供する医療も、医師の待遇も東日本よりもいいとされています。医療施設も多いことから、こちらを見ても求職数が多いことが分かるかと思います。
以上、医師についての業界研究結果になります。参考になりましたか。